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ジェイムズ・ティプトリーJr

91名無しさん@おーぷん :2017/12/08(金)13:06:09 ID:Abw

ティプトリーは多彩な作家であり、様々なスタイルやサブジャンルの作品を書いている。

テクノロジーに注目したハードSF的な側面と社会学や心理学に注目したソフトSF的側面を兼ね備えていた。
同時にニュー・ウェーブ運動の実験的スタイルの作品も書いている。

平凡な作風の小説をいくつか書いた後、彼女は1969年の「エイン博士の最後の飛行」で初めて高く評価された。
地球の生態系の破壊を懸念した科学者が人類全体を葬ろうとする話を同情的に描いた話である。

彼女の作品の多くは若いころに読んでいたスペースオペラやパルプ・マガジンに載るような話に似ているが、全体的に雰囲気はもっと暗い。
登場人物が宇宙旅行すると、大きな精神的疎外感を味わったり、並外れた体験によって何かを成し遂げるが、同時に死も招く。

John Clute はティプトリーの「ビジョンのやるせない複雑さ」に注目し、
「ジェイムズ・ティプトリーの作品は、直接的に死を描いたり、心や全ての希望や種の死で終わるものがほとんどであって、そうでない物語は滅多にない」と結論付けた。

例えば「苦痛志向」という作品では、宇宙探検家が痛みを感じなくなるが、そのような生活が耐えられないことを発見する。
「一瞬のいのちの味わい」では、遠い惑星上で人類の真の目的が見つかり、個人の人生が完全に無意味となる話である。

もう1つの大きなテーマは、自由意志と生物として決定されていること(本能)、さらには性欲との引っ張り合いである。
「愛はさだめ、さだめは死」は人類が全く登場しない珍しいSFで、異星の生命体の本能と理性の葛藤を描いている。

「ラセンウジバエ解決法」は性的な精神異常による殺人(女性殺し)が蔓延する社会を描いている。
ティプトリー作品では性は率直に描かれており、ときに冗談めかしているが大概は威嚇的である。

素性が明らかになる前のティプトリーは男性SF作家としては滅多にないほどフェミニストだとよく言われていた。
特に「男たちの知らない女」では、2人の女性が異星人と遭遇し、誘拐されるのではなく自らの意思で地球を捨てて異星人についていく。

「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?」では女性だけの社会が描かれており、その様子からはもっと多義的な立場であることがうかがえる。
2つの長編を書いているが、評価は短編の傑作ほどではない。
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