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後味の悪い話

751/2 :2014/05/11(日)12:14:03 ID:L5ifPXAFH
高橋克彦「私のたから」

作家の「私」に、お宝鑑定番組のゲスト出演の依頼が舞い込んだ。
二番煎じにも程がある、と渋る「私」に、スタッフは力説する。
実際持っているお宝を鑑定しても、「私」の言う通り二番煎じ。
この2時間特番では、もう手元にはないお宝を鑑定する。
先生はお若い頃、ジーンズをおはきになりませんでしたか。それがアメリカ製なら、数十万円ですよ。
縫い目やポケットのデザインだけでメーカーや年代を特定できる専門家がいるんです。写真一枚で、ですよ。
「私」は乗り気になった。

ジーンズでは面白くない。稀覯本はどうだ、レコードは。美術品など偽物が存在する物は除外すると、スタッフは言っていた。
そうだ、横尾忠則のポスターがあった。高校時代に手に入れ、四隅に画鋲を刺してボロボロにしてしまったが。
文学青年気取りでそのポスターの前でポーズを取った写真があるはずだ。

ところが、いくら探しても古いアルバムが見つからない。
「私」は死んだ秘書の事を思い出した。
市の図書館で「私」の展示会が企画され、若い頃の写真を選ぶ為に彼に古いアルバムを預けていたのだ。
「私」がハンドル操作を誤った事故で秘書は亡くなり、展示会は頓挫した。
アルバムはまだ彼の家にあるはずだ。
「私」は彼の怯えた顔を思い出した。
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