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後味の悪い話

73名無しさん@おーぷん :2014/05/07(水)14:19:39 ID:woR7sepAz
 昨日読んだネット小説、『遺体の街の壁、死体の町の溝』が後を引いた。

 あるところに死者たちの暮らす安楽死の街があった。
 身元のはっきりしている死者である『遺体』たちには生前の記憶があり、対して身元不明の無縁仏である『死体』たちには思い出がない。
 最初は死体たちに優しくしていた遺体たちだが、ある日突然死体たちを迫害するようになる。
 死体たちは安楽死の街を追われ、自分たちだけの町を作ってそこで暮らしはじめる。
 
 死体の町で暮らす死体の青年の『首切り』(死体たちには記憶がないから自分たちの身体に残ってる死の痕跡から名前を決める。)は遺体たちに劣等感を感じながら生きてる。
 彼には同じように首に死の痕跡を持つ『首締め』という恋人がいる。
 首締めは首切りを愛してくれていた。自分はそれほど遺体たちを憎くは思っていないけど、首切りが彼らを憎むなら自分も一緒に遺体たちを憎んであげる、と彼女は言った。
 首切りは首締めのことをずっと愛していこうと思った。

 しかしある夜、首締めが首切りの元を尋ねてきて言った。
「私は恋人に殺されたのよ」
 僕は君を殺してなんかいないよ、と首切りは笑って言ったが、首締めは「違うのよ、恋人ってあなたのことじゃないのよ」と言う。
 首締めはなぜか唐突に記憶を取り戻していた。生者の世界で彼女の死体の身元が特定されたからか、彼女はいまや死体ではなく遺体となっていた。
 彼女は自分が恋人に絞殺されて死んだことから家族のことなど思い出したことを錯乱しながら首切りに話した。
「おめでとう。君は遺体になったんだ。思い出があるなんて素敵だね!」
 混乱して涙を流している首締めに、首切りは突き放すような冷たい声で言った。
「私は恋人に殺されたのよ? そんな思い出のなにが羨ましいの?」
「何が羨ましいかって?」首切りが声を荒げた。「簡単なことだよ! 君は蔑む側にまわったんだ! けど僕は蔑まれる側のままだ! 僕だけ取り残して、君は! 君はもうこの町の死体じゃない! 遺体なんだ! 本当はもう、心のどこかで僕を蔑んでいるんだろ? 言えよ! なあはっきり言っちまえよ!」
 首切りはきつい口調で首締めを拒絶する。そんな彼に対して首締めは「私はあなたのこと愛してたのよ」と言う。
 けど首切りはこれに対して、「君は自分を殺した恋人のことだって愛してたんだろうよ」と意地悪く吐き捨てる。
 首切りのその言葉が決め手で、首締めは死体の町をあとにして遺体の街に向かう。


 寓話っぽい話なんだけど俺のまとめ能力じゃいまいち魅力が伝わらない。興味あったら元のサイト見てくれ。
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