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後味の悪い話

485続き :2016/01/25(月)11:55:04 ID:7Ne
マライヒは、A姫がレストランに入った所からA姫を見ていた。
マライヒはテレビでA姫の顔を知っていたので、
「お忍びのお姫様→ネタになるのでは?」と思って、A姫を観察していたのだ。
実際、注文の時の店主とA姫のやり取りは、コミカルで面白かった。
マライヒは、「食い逃げか!」と怒る店主とA姫の間に入って
「僕が代金を払うよ」と言った。
そして店を出た後、町の案内役を申し出た。
マライヒはゲイなので、美人のA姫に女性としての興味を持ったのではなく、ネタ集めのために
A姫を観察したかったのだ。
町を案内されたA姫は、非常に世間知らずであるため、ことあるごとに予想外な反応をして
マライヒにネタをたくさん提供した。
数時間後、A姫のお付の人たちが現れてA姫を回収し、マライヒのネタ収集は終わった。

数日後。
マライヒはA姫をネタにして小説を書いていた。
「絶対面白い話になる!」とせっせと書いていたが、ふと気が付くとテレビにA姫が映っていた。
A姫は婚約したのだそうで、インタビュアーがあれこれA姫に質問していた。
インタビュアーが「次の質問です。理想の男性はどんな人ですか?」と訊いた。
訊いた直後に、インタビュアーは「すみません、婚約されたんでしたね」と謝った。
A姫は「亜麻色の髪の男性が好きです。…もう会うこともないでしょうけれど…」と涙ぐんで答えた。
A姫の言う「亜麻色の髪の男性」が自分のことだと気付いたマライヒは、呆然とテレビを見ていた。
マライヒからすればわずか数時間のネタ収集が、A姫にはとても大切な思い出だったのだ。
「籠の鳥が手にした一日だけの自由だったんだ…」
マライヒは呟くと、書き上げた原稿を破り捨てた。
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