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後味の悪い話

375名無しさん@おーぷん :2015/01/30(金)11:03:01 ID:Bc2
ガストン・ルルー「ヴァンサン=ヴァンサンぼうやのクリスマス」

ヴァンサン夫妻は妻45歳、夫55歳で生まれた一人息子に姓と同じヴァンサンという名をつけ、大変可愛がっていた。
夫妻はクリスマス前夜に、クリスマスツリーのまわりにおもちゃを用意し、息子の靴(靴下じゃないんだね)に本番?主役?のプレゼントを入れておく習慣だったが、その年のクリスマス前夜には靴にプレゼントを入れず、むずかる息子をサンタさんは明日来てくれるのよ、となだめた。

息子が寝てから、夫妻は強盗殺人に見せかけた心中を決行した。
前もって寝室を荒らしておき、台所から持ってきた包丁でお互いを何度も刺したのだった。
ヴァンサン夫人は夫を刺す前に、息子の靴に10万フランを入れた。

翌朝まで死にきれずにいたヴァンサン氏は、訪ねてきた友人に全てを打ち明けて死んだ。
夫妻は老舗婦人服店のベテラン店員で高給取りだったが、店に給料の大半を預けていた。
店は倒産し経営者は金を持ち逃げした。
高齢な夫妻は再就職先が見つからず、また息子のために生命保険に入っていたが掛け金の支払いが難しくなり、せめて保険金を遺してやろうと強盗殺人に見せかけた心中を決行したのだった。
靴に入れた10万フランが、夫妻に残った最後の財産だった。

警察の調査の結果、他殺ではなく自殺とわかり、保険金は支払われなかった。
ヴァンサン=ヴァンサンぼうやは父を看取った友人に引き取られ、船乗りの素質もないのに船乗りになり船酔いに苦しんでいる。
その友人というのが陸サーファーならぬ自称・元船長で、ぼうやはそいつの夢と希望を押しつけられたんだろうな、という後味の悪さがある。
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