- -pv
スレッドの閲覧状況:
現在、- がスレを見ています。
これまでに合計 - 表示されました。
※PC・スマホの表示回数をカウントしてます。
※24時間表示がないスレのPVはリセットされます。

後味の悪い話

3092/3 :2014/09/20(土)11:27:45 ID:x1ULCzCUS
Bだけは時々A農園を訪れていたが、Aはだんだん元気をなくし、そういえばA夫人や三人の息子たちも姿を見せなかった。
Aは、夫人が狂ったので屋根裏に閉じ込めた、三男も狂ったので閉じ込めた、長男と次男は井戸に水汲みに行ってから戻らない、井戸のまわりの木が風もないのに脈打つように震えると言った。

Bは保安官に、Aは瀕死、A夫人と三男が監禁されている、長男と次男は井戸に落ちて死んだらしいと訴え、警官隊を引き連れてA農園に戻った。
Aは灰色に萎びて死んでいた。
屋根裏のA夫人と三男も同じ姿で死んでいた。
井戸をさらうと、白骨死体が二体と小動物の骨がたくさん見つかった。
井戸の底には得体の知れない粘液が溜まっていた。

検分が終わったのは夜で、不気味な農園を夜に通るのが嫌だったBは、保安官事務所に戻るのは朝まで待つよう進言した。
井戸からあの隕石の中身と同じ色合いの光が立ち、Aが生前言っていたように木々が風もないのに脈打つように震えた。
井戸の光は稲光のように勢いよく空へ走り、朝になると農園の植物は残らず枯れていた。

Bは教養のない農夫の飾らぬ言葉で、隕石は種かタマゴだったのでは、と推測した。
農園の植物や瘴気で惑わせた動物から精気を吸いとって成長し、ずっと眠っていたのが骨をさらう時に棒で突いたので目覚めて帰還したのではないか、と。
「焼け野」が貯水池に沈むと聞いて、Bはほっとしたようだ。

私は辞表を出した。アーカムの水は何と言われようと絶対に飲まない。
新聞によると、「焼け野」は毎年少しずつ拡がっているそうだ。
私は「焼け野」の古井戸から瘴気が立ちのぼり、日光を歪ませているのを見た。
Bの話では、井戸に落ちた球は1つではない。残党がまだいるのだ。
工事が始まったら現場監督に手紙を書き、Bの様子に気を付けてくれるよう頼まなければ。
A一家は無気力になっていったとBは言ったが、B自身もまた無気力に見えた。
私は親切なBが、灰色に萎びて死ぬ様子など見たくないのだ。
このレスの続きを表示(332件)

新着レスの表示 | ここまで読んだ

名前: mail:





後味の悪い話