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後味の悪い話

3031/2 :2014/09/15(月)15:37:09 ID:JhsyZZufa
フレドリック・ブラウン「ドーム」1958年刊行

37歳の男、朝のラジオニュースでアメリカのある都市が全滅した事を知る。
ソ連の核ミサイルに違いない!と思った男、28歳の女秘書にプロポーズしてあっさり振られる。
あんまり急だし、そういう事はもう少しロマンチックにしてほしいし、男の事は偉大な科学者と思い尊敬もしているが異性だと意識した事はない、というわけ。
男は秘書に説明する。

男は以前、政府の依頼で最強シールドを開発していた。
装置を中心に球状の磁場を発生させ、外部の影響を受けない強力なシールドだ。
ただし発生させる時に莫大な電力が必要で、電力はシールドの大きさの3乗に比例する。磁場の維持と解除にはたいした電力はかからない。
つまり、アメリカの街々なり軍事施設なりを守る大きなシールドを複数作るには、アメリカ全土の電力を消費しても足りないのだ。
政府は研究を捨て、男は野に下った。

男は秘書に都市が1つ全滅した事を告げ、君を救いたい、今すぐ結婚しなくとも友達として一緒にいてほしい、今まで研究一筋だったがこれからは君を愛する事に専念できる、と説得に努めるが、秘書は男の自宅兼実験施設のビルを出ていこうとする。
若い頃に看護婦の訓練を受けた事があるから有事の際には役に立つ筈、と主張する秘書を、男は止められなかった。
秘書が駆け出すのを見送った男は、装置を作動させた。

自宅兼実験施設のビルがすっぽり入る半径10mあまりのシールドができ、外の様子が見えなくなった。
あれから30年、男は何度もシールドを解除しようとしたが、死の灰の恐怖、文明を失い野蛮人に逆戻りした生き残りに殺される恐怖で、男はたった一人の生活を続ける事を選んだ。
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