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後味の悪い話

2223/4 :2014/07/30(水)16:32:57 ID:AChuYz5UE
一年後のAの個展は大失敗だった。C子に負けまいと気負いすぎたのだ。
せっかくの南米への撮影旅行だったのに、遊びがないだのバブル時代を思い出すだの、才能の限界だの奇を衒いすぎだの。
次の写真集の話もダメになりそうだ。

C子から近況報告と活躍を祈る旨の手紙が来て、Aはまた荒れた。
C子はタウン誌や動物病院のパンフレットの依頼がぽつぽつとあり、小遣い稼ぎのつもりで受けているそうだ。
Bによると、C子は個展を見て緊迫感とダイナミックさがAの個性なのに批評家はわかっちゃいない、と怒っていたとか。

つまりC子は、Aの手の内は見え透いている、いつまでもワンパターンだからろくな評価を得られないのよ!とせせら笑っているのだ。

C子の写真集が出版された。
去年の写真展が好評で、絵葉書だけでも売ってくれとの注文が相次いだとか。
やっぱりいい写真だったもんな、とのんきなBに、
「世間は素人には寛大だな」
とやっとの思いでAは応えた。
またも八つ当たりのAにBは、俺に八つ当たりしてお前が立ち直るんなら別にいいさ、と応えた。
C子さえいなければ、いやC子がカメラを捨てさえすればいいんだ、と思い詰めたAは行動を起こした。

腕の一本や二本折ってやれば写真を諦めるだろうと、C子を2週間あまりストーカーして襲撃の機会をうかがっていたAは暴走バイクにはねられて右目を失明した。
C子の手紙によると、ここ最近外出するとあとを尾けられているような気がしていたそうだ。
AはいつもC子を庇ってくれて、信頼できる兄のような人だと思っていたとC子は書いた。
今回の事故もちょうどその時現場近くを通った、自分の代わりにAがはねられたのではないか、不幸な事故だがAなら芸術家として糧にするだろう、と結んでいた。
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