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後味の悪い話

2212/4 :2014/07/30(水)16:31:37 ID:AChuYz5UE
そりゃお前の穿ち過ぎだ、と笑ったBは、日本を代表する動物写真家とブランク10年のママさんカメラマンだぞ、お手並み拝見と行こうじゃないか、とさらに笑った。

【市民ギャラリー 街角の天使たち C山C子写真展】
会場の小さなコミュニティーセンターで手書きの案内を見たAはBに、素人臭くていいよな、と失笑を噛み殺して言った。
ギャラリーとは言うが、廊下やラウンジの壁に写真をかけただけ。
写真を見た二人は息を呑んだ。

被写体はありふれたものだが、どれも表情豊かで温かみと詩情があふれている。
昔のC子の作品は、都会的でシャープだが温かみに欠けていた。
廊下を曲がった先のスペースで、C子がタウン誌か何かの取材を受けて軽やかに笑っていた。

「…もう本当にお恥ずかしい、写真の勉強といっても10年も昔のことですから…」
「…母親って子供の写真、撮るじゃないですか。その時の季節とか風景なんかも撮っておいたら、子供が大きくなった時に喜んでくれるかな、な〜んて…」
「…いえもう、親バカ丸出しでお恥ずかしい…」
将来を嘱望されたカメラマンのタマゴだった過去を隠して姑息な素人気取り、「ご立派ですよ」の誉め言葉待ち!とAは怒りに震えた。

「嬉しい、来てくださったんですね…こちらのお二人は立派なプロのカメラマン、同じ師匠についていたのに私は不肖の弟子で…お二人には色々教えていただいたんです」
二人に気づいたC子が駆け寄ってきた。
どれだけオバサンになっているか楽しみだったが、かえって若々しく瑞々しくなっている。

昔のC子は長い髪をなびかせいつも黒服でタバコを手放さなかった。
今のC子はパーマっ気のないショートヘアで涼しげなワンピース姿、素足に布靴を履いている。
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