- -pv
スレッドの閲覧状況:
現在、- がスレを見ています。
これまでに合計 - 表示されました。
※PC・スマホの表示回数をカウントしてます。
※24時間表示がないスレのPVはリセットされます。

後味の悪い話

2201/4 :2014/07/30(水)16:30:48 ID:AChuYz5UE
乃南アサ「挨拶状」

主人公Aは有名な動物写真家。
20代の頃同じ師匠についてプロを目指していた仲間の一人、Bは食品専門のカメラマンになり、もう一人のC子は一番腕がよかったのにあっさりと、
「あくせくするのはイヤよ〜」
と結婚し専業主婦になった。
AはC子の才能に惚れ、C子自身にも惚れてプロポーズした事もあったが、C子はあっさりと、こんな二人が一緒になったら共倒れよ〜、と断った。

Aが銀座の一流ギャラリーで開いた個展は好評だったが、一部の批評家からは作為的だの情熱の空回りだのと酷評された。
A自身は、普通の人や動物好きの子供が気に入ればいいと心から思っている。

個展の案内状を送ったC子から手紙が来て、Aは勝手に腹を立てた。
手紙によると、C子は個展を見て心から感銘を受け、Aの才能を誉め活躍を期待していると結んでいる。
C子自身は、子育てや家事に追われながら趣味で撮った写真をコミュニティーセンターの展示会に出す事になったそうだ。

Bを相手にC子の手紙の真意を説明してやるうちに、Aはまた勝手に腹を立てた。
(お前はどこまで鈍いんだ、だからフォトグラファーになれずグルメ誌のカメラマンに甘んじているんだ、そんなお前がなんで美人の女房と幸せにのほほんと暮らして家まで建てられるんだ、俺は離婚したというのに)

Aの見立てでは、C子は本当にいいと思えば手紙なんかよこさない女。
感銘を受けたとだけ書き具体的な感想を述べないのは、誉める所がないから。
C子はまだカメラを諦めていない。これは挑戦状なのだ。
マイペースで撮っている、というのは、商業主義に乗せられたAをバカにしているのだ。
時間があれば展示会を見て指導してほしい、というのは、あんたにそれができて?という皮肉。
素晴らしい才能云々も、嫌み以外の何物でもない。
このレスの続きを表示(454件)

新着レスの表示 | ここまで読んだ

名前: mail:





後味の悪い話