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後味の悪い話

195名無しさん@おーぷん :2014/07/05(土)23:23:43 ID:TXUTJaNY5
タイトルは忘れた。栗本薫の短編。

主人公は人類初の外宇宙探索を成し遂げた宇宙飛行士だ。何年もかけて遠い惑星○○まで赴き、
そしてやっと地球の近くまで戻ってきた。
仲間たちと、「俺たちは地球に戻ったらヒーローだよな!」「きっと盛大な歓迎のパーティが
あるぜ!」とはしゃぎながら地球の管制塔と連絡をとったが、どうも反応が薄い。
あげく衛星軌道上で二日も待たされた。
やっと着陸許可が下りて地上に降り、ロケット基地内を誘導されて一室に行き、
必要な手続きを済ませた。しかしねぎらいの言葉はどこか空々しいし、パーティどころか
人と会わないようにされているようだ。

主人公たち宇宙飛行士は、「自然豊かな地でのんびり長期休暇を」と言われ、
滞在地などをすべて手配してもらって休暇に入った。もちろん費用は全て支払い済みである。
サービスのいいことに、若い美人までがついていた。ただ、何故か宇宙飛行士たちは
一人ずつバラバラの場所で休暇を取るようになっていた。

滞在した家にはテレビもなく新聞も来ない。電話もない。(当時ネットはなかった)
新聞が読みたいと言ったら美人は怒り出して喧嘩になり、あげく「私を愛してないの?!」と
まで言い出した。
「のんびりするのもいいけど、そろそろ退屈になってきた」と思っていたら、
宇宙飛行士仲間の一人Aが主人公を訪れた。何故かひどく顔色が悪い。

「俺たちが○○について引き返した直後、地球では画期的な発明がなされて
数日で○○へ行けるようになったんだ。俺達はもう過去の遺物なんだよ。
宇宙飛行士になるには、数日間ある訓練を受ければ済む。今では外宇宙探索は
そんなお手軽なもなんだ」
Aの話を聞いた主人公は静かに「俺もその訓練を受けてもう一度宇宙飛行士になる」と言った。
Aは悲しそうに「だめなんだよ。その訓練は18歳になるまでに受けないといけないんだ」

Aが去ったあと、主人公は呆然と立ち尽くしていた。自分たちは、数日で終わる宇宙飛行を
何年もかけて行ってドヤ顔していた哀れな過去の遺物だ。これからどうすればいいのか。
でも今まだ、何も知らないふりをしよう。そしてこの美しい地でのバカンスを楽しもう。
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