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後味の悪い話

1671/3 :2014/06/28(土)16:30:28 ID:GblkEJbyI
松本清張「弱味」

都市開発課長の北沢は、不倫旅行で泊まった先の温泉宿で服を盗まれた。
残されたのは財布とワイシャツとネクタイ、妾のナイロンストッキングだけ。
既製服を買おうにも財布の中身は宿賃がせいぜい。
北沢は妾に与える金を、諸手当を誤魔化したりしてやっと工面しているのだ。
人目を避けたい北沢が妾の酒場勤めを止めさせておきながら十分な金を与えないので、妾もその母親も北沢を甲斐性なしと思い始めている。
追い詰められた北沢は妙案を思いついた。

翌朝、盗難があった事を番頭に伝え、実は宿帳には偽名を使った、連れは家内ではない。あんたも客商売なら察してくれるだろう、と警察への通報をやめさせ、長距離電話を申し込み市会議員の赤堀を呼び出した。
実は斯々然々、二人分の既製服を(この際贅沢は言えない)都合してもらいたい、と伝えると、赤堀は笑って快諾した。
私も男だ、お安い御用です。お任せください、課長さんにはお世話になっておりますからな。しかし課長さんもお若いですな。

赤堀は侠気が自慢で、特殊飲食店を経営しているので現金には困らない。
赤堀は夕方の列車で到着し、頭をお上げください、困った時はお互い様ではないですか、私だっていつ課長さんに助けていただく事になるかわかりませんからな、と豪傑笑い。
北沢は見えない縄が首に投げられたように思った。

北沢の住む市では大規模工事の計画があり、都市開発課長の北沢は立ち退き補償金の折衷で忙しい。
そんなある日、赤堀は北沢を一流料亭に誘い、案の定厄介な頼み事を持ち出した。
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