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後味の悪い話

165名無しさん@おーぷん :2014/06/28(土)04:01:09 ID:sWM7zawee
TONOの短編。タイトルは「夜のはばたき」とかそんな感じだったと思う


主人公は高校生の女の子。OLの姉とふたり暮らしだ。
姉はもうすぐ結婚するので、そのあと主人公はひとり暮らしする予定だ。
朝、姉はなんだか浮かない顔で「最近、鳥の羽ばたきの音がうるさくてよく眠れない」と言った。
主人公は「それは幸せの青い鳥で、おねえちゃんのところに幸せを運んできたんだよw」と
冗談で返した。

主人公が小さい時、父親は飛び降り自殺した。ショックで母親はメンヘラ化し、
「父親は実は天使だったのよ。だから子供たちも天使なの」となどと言い出した。
そして主人公姉妹が友達と遊んでいたりすると「うちの子は天使なのよ! 
あんたたちが馴れ馴れしい態度をとっていい相手じゃないの!」と友達をひっぱたいたり
するようになり、最終的には窓の鉄格子の入った病院に入院した。
退院のめどは立っていない。

母親が入院したあとは、近所に住む母方の叔母夫婦(小梨)が主人公姉妹を引き取り、
我が子のように可愛がってくれた。
叔母夫婦とは今でも仲が良くて、時々家に遊びに行って一緒に食事をしたりしている。

その日は姉は婚約者とデートのはずだった。
が、警察から「お姉さんがビルの屋上から飛び降り自殺しました」と連絡があった。
慌てて主人公が病院に駆けつけると、姉は既に冷たくなっており、婚約者は半狂乱で
「一緒に食事をしながら新婚旅行や新居の話をしていたんだ。ずっと楽しい話をしていて
彼女も笑っていて… なのに、ちょっと席を外したと思ったら飛び降りていた!
どうしてだ。どうしてこんなことに……!」と泣き叫んでいた。
ショックで主人公は倒れ、姉の夢を見た。
夢の中の姉は無表情で「あの羽ばたきは、青い鳥が私のところに飛んでくる音じゃない。
私のところから飛び立っていく音なのよ。
ほら、もう一羽も残っていない。私の幸せがみんな飛んでいってしまったから、
私も飛んでいかなくては……」

悲鳴を上げて目を覚ますとそこは叔母の家で、主人公はベッドに横になっていた。
そばについていた叔母に「姉はずっと鳥の羽ばたきを聞いていた、幸せがみんな飛んでいってしまったから自分も飛んで行っちゃったんだ」と半ばパニック状態で訴えると、叔母は青ざめた。
実は主人公には兄がいた。
兄は小さい頃に「最近毎晩鳥の羽ばたく音が聞こえる」と言い出し、その少しあとに飛び降り自殺していたのだ。
主人公に少し眠るように伝えたあと、叔母は部屋を出て行く。

叔母は父親の葬儀の日のことを思い出していた。
葬儀の日、既に母親はおかしくなり始めていて、焦点の合わない目で「実は父親は天使だったのよ。すごいでしょう」などと言い出していた。
葬儀に父親の親族が一人もいないことを不審に思って確認すると、父親の親族は全員が既に他界、それも皆飛び降り自殺していた。

ベッドに横になる主人公は、鳥の羽ばたく音を聞いていた。
これは私の青い鳥が私から去っていく音だ。私の青い鳥は、全部で何羽いるのだろう。
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