- -pv
スレッドの閲覧状況:
現在、- がスレを見ています。
これまでに合計 - 表示されました。
※PC・スマホの表示回数をカウントしてます。
※24時間表示がないスレのPVはリセットされます。

後味の悪い話

156名無しさん@おーぷん :2014/06/20(金)14:12:56 ID:yKUpkqEmW
新井素子の超短編。タイトルは忘れた。

【前提】
新井素子の世代では猫は外飼いがデフォ。室内飼いの方が虐待と言われた。
当時は野良猫の寿命は2~3年、飼い猫の寿命は5~6年と言われていた。

主人公は子供がいない既婚女性。40歳になったとき子供の代わりに猫を飼った。
猫が3才の時に病気になって獣医に連れて行くと、現在の獣医学では治せない病気であることと、
治療はすべて延命治療となることを言われた。
主人公は治療のために、週に一度猫を動物病院に連れて行って注射を受けさせた。
食事も療養用のペットフードに変更し、獣医の指導に従って外飼いではなく完全室内飼いをするようになった。

延命治療を受けさせながら、主人公は悩んだ。
猫にとって動物病院に行くことはストレスだ。それを毎週動物病院に行って注射を
受けさせられる。療養用フードは、間違いなく今までのフードより味が落ちるだろう。
これまでは自由に外に出られていたのに、出してもらえなくなった。
こんな生活は、猫にとって幸せだろうか? 治療をやめ、美味しいフードを食べさせて
外にも自由に行かせたほうが、我慢して少し寿命をのばすより幸福ではないのだろうか?
しかし猫に死んで欲しくなかった主人公は、治療を続けた。

何年かたって、主人公は治療に行くのをやめた。でも猫は死ななかった。
10才以上になったのにまだ元気だ。きっと猫又になったのだろう。

夫が定年退職したあと、夫に癌が見つかった。既に手の施しようがないほど進行しており、
余命半年と言われた。
その頃から、主人公も夫も何故か家から出られなくなった。窓の外は深い霧に沈んで何も見えない。食事もどうしてか必要なくなったので、餓死の心配はない。
そして週に一度くらい、猫が異様な声で鳴く。するとどこからか巨大な手が出てきて
夫を掴んで連れ去ってしまう。
しばらくすると手は夫を返してくれる。夫は特に暴行などを受けた様子はない。
きっとあの手は妖怪の医者なのだ。猫は猫又になっているから、そのつてで治療を
頼んでくれたのだろう。だって家から出られなくなって1年以上経っているのに、
夫は今でも元気だ。

外出もできず、食事などの楽しみもなく、ただぼんやりと暮らす。それでも死ぬよりは、
夫と死別するよりは幸せなのだろうか。
このレスの続きを表示(486件)

新着レスの表示 | ここまで読んだ

名前: mail:





後味の悪い話