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【雰囲気文学】靄(もや)

1名無しさん@おーぷん:2018/02/13(火)11:41:32 ID:nuK()
立ったら適当に書いてくから読んでくれ
雰囲気明治感を出したい
感想とか指摘とかよろしく
3名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:43:39 ID:nuK()
一瞥に限れば宛ら円卓会議。しかしながら跳梁跋扈する各各の左手にはシガレツトが挟み込まれており、互いの煙を雑ぜ合う容を見るに、各人の身の程など風前の埃に同じ。単なる円卓を囲んだ廃人の集いでありました。
待たれよ、シガレツトを持っていようとも右手で原稿を持ったらば推敲は可能ではあるまいか、シガレツトくらい赦しなされ。否、廃人らの右手にもまたシガレツトが握り締められておりました。
4名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:44:24 ID:nuK()
「センセイ、《ガス燈の照らす霙の軌道》という表現はスバラシイ風情を感じますな。雪粒の点を線と描く耽美な時空表現。イヤハヤ、お見それいたします」
灰色の雲海の中から漏れ出す賛辞に有難さなどありませぬ。適当に往なしつつ、私は調理場に珈琲を飲みに行きました。
5名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:45:14 ID:nuK()
調理場は暗く冷え切っており、厳冬の夜との境目を失っていました。勘に頼って戸棚を開け、湯呑みを取り、小瓶から挽き置きの珈琲豆を振り入れました。底の焦げた薬缶に水道から水を入れ火にかけている間、私はふと過去に埋没するのでありました。
6名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:47:55 ID:nuK()
在りし日曜日、何の兆しでありましょうか、私は日の出るより夙きに覚醒いたしました。安直で愚直な私は、後の結末も露知らず、これが吉兆であると妄信してしまったのであります。
徐に布団から這い出で、縁側から庭先を覗きました。何やら蠢く影が在ります。私はじつと見、そして、我が眼を疑いました。
7名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:48:40 ID:nuK()
その影は人影で、顔はまさに我が妻のものであったのです。影は私の起床を知らぬ様で美しい舞を踊るっておりました。
この朝早くから尋常ではない。言い知れぬ恐怖が身体を支配しており、動くのは眼球ばかり。言葉を発する代わりに眼を動かす私。そしてその時、 その眼は捉えてしまったのです。隣に眠る妻の姿を。
8名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:49:25 ID:nuK()
靄晴れぬ庭には舞い踊る妻、並んだ布団には死んだように眠る妻。嘘も誠も現も夢もありません、幻の朝でありました。紺碧の空に滲んでゆく優しい白が何時よりゆっくりに感ぜられました。
庭で踊る妻は実体を持たぬ霊のように、ふわりふわりと舞っておりました。布団で眠る妻は寝息すら立てず、私の心の暗雲を増幅します。こうして私はすっかり前後不覚に陥ってしまったのであります。
9名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:50:11 ID:nuK()
妻が舞を止めるまで、ただ静寂が過ぎ去りました。弱竹と見紛う四肢の動きが凍りつき、同時に、泥む事無く流れていた時間が止まりました。庭の妻は脈絡を断ち切ってぴたりと止まり、首をぐねりと捻りこちらを見ました。そして目尻を下げ口角を歪ませ、笑った様な顔をしました。
10名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)11:59:44 ID:2cw
支援
11名無しさん@おーぷん :2018/02/13(火)12:20:33 ID:2cw
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