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メタハーのスピンオフ書いてみた

1菩薩◆XuHlfjDjx0ab:2016/06/23(木)00:04:47 ID:UMp()
シモン(主神西門)作・METAL HEARTSのスピンオフ
舞台はケンくんが参戦するほぼ1年前のメタハー
芋が垢BANされた経緯を手短に書くつもり
亀ですがよろしくねm(_ _)m

参考資料
◆METAL HEARTS(2015 主神西門)
http://ncode.syosetu.com/n7874ci/
4菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/23(木)12:26:50 ID:UMp()
そういや本編で電人の話題が全然出なかったな
あとアイギスってどこにいたんだろ……
探せば結構見つかるもんだ
5シモン◆GIn0yKNtAc :2016/06/23(木)23:58:27 ID:s12
アイギス?何それ?
6菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/24(金)00:33:37 ID:NnV()
>>5
終天のワイズマン
7菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/24(金)14:03:24 ID:NnV()
とりあえず落としてみた。
自分の肌に合わなければ、すぐ削除しよう。
仕事と学校、二足の草鞋を履いているのだ。
ゲームに割く時間が少なくなるのは、燃え盛る火を見るよりも明らかである。
葉桜は軽い気持ちで、真っ白な画面に浮かび上がるタイトルロゴをタップした。

「Welcome to the forefront. ようこそ、最前線へ。まずあなたの名前を教えて下さい」

思わず『葉桜』と入力しそうになり、戒めるように首を横に振る。
これはあくまでアバターの名前。
本名を入力する阿呆がどこにいるか。
しかし、自分を上手く表現できるハンドルネームが思いつくわけでもない。
葉桜ほのかはスマホの画面から顔を上げて、ネタとして良さげな物を探した。
木陰で休む雌鹿、遠くに見える五重塔の影、道路沿いに建ち並ぶ数々の店。
その中で唯一、彼女の目を引いたのが

『さつまいもソフトクリーム! 日本の芋食いてぇんなら、ここに来な!』

と、紫色の看板に荒々しく書き殴られた宣伝文句であった。
すぐさま忘れない内に、宣伝文句の一部分を抜き出して名前欄に打ち込む。
どうせすぐ止めるゲームだ、ハンドルネーム決めで貴重な時間を潰したくない。

「登録完了しました。芋食いてぇさん、では次にあなたの分身であるアバターの外見を設定してください」

巷に溢れているMMORPGと同様に、このゲームもアバターの外見を決めねばならない。
ただ、他と差別化できている点が一つある。
プレイヤーが描いた絵を専用のバーコードリーダーで読み取ると、それが瞬時に美化されてプレイアブルキャラとして使用できるのだ。
つまりバナナの絵を描けば、それが3Dアバター化され、自由に機体を操るのである。

葉桜「いちいち絵を描くの面倒だし、普通にあるパーツを組み合わせよっと」

ゴムで後ろに束ねた金色の髪、太い眉、栗鼠のようにクリッとした蒼い瞳、白い長袖のシャツにサスペンダー付きのデニム。
鍬を担いだら、本当にどこかで芋掘りでも始めそうな田舎臭いアバターだ。

葉桜「ま……こんなんでもいっか」

「チュートリアルをスキップしますか?」

葉桜は躊躇いもせず了承した。
機体の操作方法やガチャの案内など、PVを見るだけで十分だ。
アプリの説明にあったけれど、メタハーは部隊に入ってからが本番らしい。

「芋食いてぇさん、お勧めの部隊が見つかりました」

葉桜「え? このゲームって所属するチーム決められないの?」

葉桜「獅子心……なんかゴツそうなんだけど。でも入らないとゲーム進まなさそうだし……」

序盤の説明を飛ばした葉桜は、クリア報酬としてチケットを貰うと、強制的に入隊させられたチームの掲示板を覗いてみた。
8菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/24(金)19:13:19 ID:NnV()
メタハー時系列(スピンオフバージョン)
自分は大体こんなイメージ
エリスとC・ローズに?がついているのは、確定しにくいから
芋が暴れていた時代にエリスがいて、実際に様子を見たのか
あるいは噂を聞いただけなのか
とりあえず同時代にいた、ということで進める
C・ローズもどの辺で参戦したか確定できなかった

β版 悪鬼、ケンシン、ジェイン、旅男、沈黙、ベルフェゴール、ライムなど最古参メンツ
サービス開始後 エリス? クラン・ベリー、C・ローズ? 白い悪魔シモ ダンスランサー ファーティマ
〜1、2年後〜
エリス?
C・ローズ?
8月 芋参戦
エリス?(芋暴走期)
〜年を跨いで〜
4月初旬 芋垢BAN
5月頃 アルセ参戦
6月頃 ムーン参戦
9〜10月 ケンくん参戦(既に芋は最弱装備で復帰)
11月〜12月頃 デバックを倒し、次なる戦いへ進む
9菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/26(日)00:29:21 ID:5cb()
部隊には掲示板という名の小部屋が与えられる。
皆で歓談するための丸テーブルや仮眠用のベッド、果てはキッチンまで取り揃えられている。
METAL HEARTSが人気なのは単に戦闘が面白いだけでなく、生活感あふれるアバター同士の交流を楽しめるからなのだ。
ただし、所属人数や獲得ポイントによって割り当てられる広さは異ってしまう。
かたや四畳程度の狭い部屋に六人押し込まれる部隊があれば、かたやプール付き庭付きの豪邸でバカンスを送る部隊がいる。
新人の芋食いてぇがこれからお世話になるチーム『獅子心』は、あいにく前者の方である。
メンバーの活動時間がまばらで、イベント戦での実績も低いためだ。
なにせ、まだランクがたったの10なのである。
ランク100や200の部隊が掃いて捨てるほど存在するここでは、弱小過ぎて話にならぬ。
獅子の名を冠しながら、率いているのがちっぽけな鼠輩とは何たる皮肉か。
芋食いてぇは内心、少し落胆していた。

芋食いてぇ「ここが『獅子心』の掲示板? 随分と遠い所にあるのね」

鋼鉄製の物々しいドアをおそるおそる叩くと、覗き窓より放たれた赤いレーザーポイントが芋食いてぇの額に当たった。
どうやら、彼女が部隊のメンバーであるかどうかを確認しているらしい。
やがて頭上に釣り下がるランプが青く点滅すると、扉は彼女が触れるまでもなくゆっくりと外側に開いた。
小ぢんまりとした室内に光は無く、人がいるかも分からない。
コツンと右手が硬い物に触れた。
続いて、ガシャーンとガラスの砕け散るやかましい音。
奥の方で数羽の鳥がバサバサ羽ばたき、斜め上の暗がりで猫が一声、抗議を唱える。
酷く驚いた芋食いてぇは回れ右をして、一目散に出口へと走り寄る。
ドタドタと乱暴な足音が彼女の周りを駆け巡り、目の前に立ちふさがった。

QS「新人さん、ようこそ最前線へ。僕はQuick Silver。獅子心のリーダーさ。気軽にQSとでも呼んでくれ」

芋食いてぇ「すみません、私ちょっと掲示板を間違えたみたいで……」

QS「まぁまぁ待ちたまえ、数ヶ月ぶりに来たお客さんだ。お茶でもどうだい? ダージリンティーならあるけど」

両手を広げて彼女の逃亡を阻む影は、近くのボタンを押した。
天井の蛍光灯がパッと輝き、獅子心のリーダーと称する者を照らし出す。
腰まで伸びた銀色の髪にひくひくと動く猫耳、怪しい光を含んだ血の如く赤い瞳。
銀色のワンピースには『I love Japan』と大きく乱雑に書かれていた。

芋食いてぇ「アイラブ……ジャパン……」

QS「えへ、似合うでしょ?」

Quick Silverはにっこり微笑むと、床を覆うガラクタを踏みつけながら奥の台所へ向かった。
10菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/27(月)02:02:54 ID:ec8
花柄のティーカップに赤い液体が注がれ、爽やかな香りを表すエフェクトが湯気と共に外へ流れている。
これほど精巧なグラフィック技術は、他のアプリでは恐らく拝めないだろう。
たしか、アプリの情報を確認した時に、配信元が結城産業と記されていた。
今までに一度も聞いたことがない名前だ。
まだ、世間における認知度が低い中小企業なのかもしれない。
かなりの技術を有しているので、今の内に株を買っておけば将来得をするだろう。

葉桜「今度、父さんに相談してみようかしら」

芋食いてぇを動かす葉桜ほのかは、溜息をついて顔を上げた。
物欲しげな顔で近寄ってくる鹿に、数枚残っていたせんべいを順々に渡す。
満ち足りた彼らは小さな尻をプリッと葉桜に向けると、方々へと散っていった。
太陽は西へ傾きはじめ、わずかながら黄昏の香りが奈良公園に漂う。

葉桜「ちょっと本腰を据えてプレイしちゃおうかな。夕方まで時間もある」

彼女は大きく伸びをすると、再びゲームの世界へ潜りこんだ。
彼女の目の前にいるのは、鹿でも観光客でもなく銀髪を揺らした美少女である。
部隊に入った新人として、怪しげなリーダーにもてなされている真っ最中なのだ。

QS「冷めないうちに、さぁどうぞ」

芋食いてぇ「すみません。私、熱いのが苦手で……。氷とかあります?」

QS「へぇ、君はアツアツの紅茶に氷を入れる派かい。面白いことに、僕も同じなんだよね。あはははは」

猫娘は台所の冷蔵庫に近寄ると、人差し指を立てて横にスライドさせた。
どうやら食品アイテムの欄から、氷を探しているらしい。
かえって手間をかけさせてしまったことに、芋食いてぇは少し申し訳なく感じた。

QS「お茶会の準備が整ったところで、君に聞きたいことがあるんだが」

芋食いてぇ「はい、なんでしょう?」

QS「名前を教えてくれたまえ」

芋食いてぇ「あ、芋食いてぇです。よろしくお願いしますね」

QS「ウム。でさ、このチームが次の部隊戦で当たる敵さん、知ってるかい?」

芋は眉を顰めた。
自分がいる部隊の仲間ですら知らないのに、対戦相手など分かるわけがない。
参戦して一日も経っていない新参者に、この人は何を聞いているのだろうか。
素直に『分かりません』と打ちこむ。

QS「にゃっはっは! ですよねー。僕も知りませぇーん!」

芋食いてぇ「え……あの……」

???「まーた新人を玩具にしているのか。これだからウチのチームにゃ人が集まらない」
11菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/27(月)02:04:56 ID:ec8
横合いから、会話に割り込んでくる者がある。
すぐに視点を移すと、身長が自分の倍ありそうな程の巨漢が腕組みをして立っていた。
破れたデニム以外身に着けておらず、肌はチョコレートのように黒い。
もちろんただのノッポでなく、腕も足も丸太のごとく威圧感を放っている。

Gosh「猫女の言うことはアテにするな。俺はGosh。ここのサブリーダーを務めている。それから数少ない全距離特化型もな」

芋食いてぇ「芋食いてぇです、よろしくお願いします。全距離特化とは……?」

QS「ビームやミサイルをバカスカ撃てて、かつ殴り合いもできる機体のことさ。超がつくほどの鈍足だけど」

Gosh「お前は毎回、一言多いんだよ」

QS「で、次当たる敵チームはどこ? 知ってるんでしょ?」

Gosh「まぁな……だが、あまり戦いたくない相手だ」

QS「もったいぶらずに教えてよ」

Gosh「第04部隊、あのケンシンとライムがいる伝説の死神部隊さ」

芋食いてぇ「死神部隊……?」
12菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/06/30(木)00:47:09 ID:Rr9
第04小隊。
伝説のプレイヤー・ケンシンが率いるそのチームは、これまで数え切れないほどの部隊をわずか数分で敗北せしめ、死神部隊として畏怖の対象になっていた。
順位ではまだ50位くらいを上下しているのだが、実力はさにあらず。
メタハー内で最強の名を欲しいままにする幻想の騎士団にも劣らぬという。
芋食いてぇは噂を聞いただけでも身震いしてしまったが、Quick silverとGoshの二人は何故かこれは天佑だ、と笑い合っていた。

QS「強いチームと戦うことで、自分らのどこが至らないのか分かるんだ。君は弱小部隊を蹂躙して何か得るものがあるかい? そんなことをしていたら、逆に真の力が見えなくなってしまうと思うんだよね。だから、第04小隊と試合ができるのは本当にありがたいことなのさ」

Gosh「イースに俺のスチームパンチがどこまで通用するか、試してやる。奴はさしずめ俺の実験道具だ。新人、お前は手を出すなよ。そんな装備じゃすぐにコア破壊されちまうだろうがな」

芋食いてぇ「すみません、皆さんの足を引っ張ってしまうかもしれないです」

QS「チュートリアル終了後にチケットを貰わなかったかい? 君は今すぐレアガチャを引くべきだ。100万ダウンロード記念で今ならUR(ウルトラレア)の装備が通常の五倍の確率で落ちる」

猫娘の言葉に偽りは無かった。
画面中央に輝くURの文字と、回転する真紅の槍。
いや、目を凝らしてみると槍ではない。
左右対称に、三日月の形をした刃がついている。
これは古代中国で使われた、方天戟という武器だ。
機体の格納庫に行き、ブレードを今しがた獲得した戟に変更する。
ポイントをためて強化してゆけば、いずれ自分も獅子心のエースとして活躍できるのだろうか。
まだ華の欠けている自分の機体を見つめて、葉桜は胸が躍った。

Gosh「あとの三人はどうした?」

QS「サソリーマンは寝てる。雑草とぐんしは連絡ナシ……ヤバいよねこれぇ」

Gosh「夜中辛いだろうが、さっさとサソリを叩き起こせ。俺だって観光の仕事が夕方まで詰まっているんだ」

QS「こらこら! バーチャル世界で現実の話は禁句だよ!」

芋食いてぇ「え? 私の時計は午後2時をさしているんですけど。QSさん、Goshさん、一体どちらにお住まいなんですか!?」
13菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/03(日)17:15:25 ID:mFe
イギリス、オクスフォードの邸宅にて。
時計の針がちょうど5時をさした頃、キャスリーン・ホワイトは手にしていたスマホを机の上に置き、水玉模様のカーテンを開けた。
薄墨色の空と銀色の朝陽が、ビル群を舞台に境界線をせめぎ合っている。
窓から吹き込んだ風に雨の匂いを感じたキャスリーンは、いそいそと庭の洗濯物を取り込みにかかった。

シェパード「くぅーん」

キャスリーン「ごめんなさいね、今あなたにかまってる暇はないの。だってこれから強い雨が降るんですもの」

尻尾を揺らして鼻を擦り付けてくるシェパードをいなして、両手に抱えた服の山を何とか自分の部屋へ押し込む。
洗濯物が済んだら、次は弁当と朝食だ。
キッチンへ行き、輪切りにしたニンジンとセロリを弁当箱の底に敷き詰める。
その上に炙りサーモンとズッキーニ、トマトその他諸々の野菜を乗せ、食パンをかぶせればキャスリーン式簡易レーションのできあがり、もちろん味見などしない。
だってこれは自分のでなく、ホームステイしている留学生用の物なのだから。
フレークが入った袋を乱暴に開け、透明なボウルへぶちまける。
砂糖を少々、ミルクは惜しみなく。
トッピングに、庭で採れた木苺を放り込む。
あとは客人を呼ぶだけ。

キャスリーン「アキソノサン! ゴハン、デキマシタヨ! アト、ブタイセン、ハジマチャイマスヨ! シンジン、ハイテキマシタヨ!」

拙い日本語で上の階へ呼びかける。
彼女はロンドンで日本語教室を営んでおり、半年かけてここまで話せるようになったのだ。
しかしまだ、日本語だけだと生活に支障がでるため、普段は英語で会話している。
しばらくして、眠たげな酷くたどたどしい英語が返ってきた。

蒼太郎「ああ〜部隊戦か。すぐ行く……うん、すぐ行くから待って。いやはや、キャスリーンさん凄いね。もう日本語マスターしてるじゃん。僕も早く英語を上達したいよ」

キャスリーン「今日も学校あるんでしょ。急ぎなさいな。それに、今回の相手は第04小隊よ」

蒼太郎「な、なんだって!? 結成当初から無敗を誇る、あの死神部隊と戦うの……ヴァッ!?」

驚倒のあまり階段を転げ落ちてきた青年が、ホームステイ中の留学生、秋園蒼太郎である。
彼は去年、妹の制止を振り切り留学の知識を持たぬまま、単身イギリスに乗り込んだ強者だ。
最初こそ戸惑ったものの紆余曲折を経て、今では彼と一緒に日本へ移住する約束を交わすまでの親密な関係となった。
こちらが27歳なのに対してまだ蒼太郎は20を過ぎたばかりだが、恋に歳の差など関係ない。
本人達が幸せなら、それで万々歳だ。

蒼太郎「もうちょい早く教えてくれよ!」

キャスリーン「私もついさっき、Goshさんから対戦相手を聞いたんだもの。さ、仕事前にひと暴れといきましょう!」

蒼太郎「秒速で決めるぞ、Quick Silver!」

さて、フレークを腹に流し込んだ蒼太郎はさっそくスマートフォンを手に取った。
METAL HEARTSのタイトルロゴが、画面一杯に鮮やかな光を振りまく。
この瞬間からキャスリーンはQuick Silverとして、蒼太郎はサソリーマンとして仮想戦場に身を投じたのであった。
14菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/03(日)17:23:22 ID:mFe
私もキャスリーンみたいな嫁が欲しい
つか邸宅じゃなかった、一軒家だ
ミスです、すみませんm(_ _)m
15菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/03(日)23:10:15 ID:jg8
俺が妄想するメタハーのイメージ
完全にACだけどww
ロボットものを書くのは初めてだから、戦闘描写とか注意すべき点が増えた
とりあえずダラダラ進めていきます
http://youtu.be/TCLfd6dw3zg
16菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/06(水)20:32:25 ID:9R1
地平線の遥か彼方まで広がる砂の海。
吹きすさぶ砂塵をその身に受けながら、八つの機体が空から舞い降りた。
普通に落ちる者、両脚を抱えて回転しながら落ちる者、装備している槍を下へ向けて頭から一直線に落ちる者。
死神部隊と畏れられた第04小隊の登場である。
真っ先に落下した機体が砂山に突き刺さった槍を引き抜き、チャットで号令をかけた。

ダンスランサー「開戦まで少し時間がある。私のもとへ集まって来てくれ」

スレンダー「了解」

ミット「新しく実装された砂漠ステージか。ちゃんと脚が固定できるなら良いけど」

ライム「ケンシンはいないの?」

イース「隊長不在とか士気下がるわぁ……」

モンチュ「時は来た! なら儂が隊長に」

バッカス「なら俺は副隊長に! ってバカか」

C・ローズ「初陣……緊張する!」

部隊長を除いた七名が、ダンスランサーの周りに輪となって並ぶ。
結成時からチームを支える古参が三名、少し経って加入してきた精鋭が三名、そして初陣となる新人が一名。
小さい機体も大きい機体も引っくるめて、よくぞここまでの大所帯となったものだ。
ほとんどの部隊が六人で構成されているのに対して、第04小隊はなんと九人。
一見するとゴチャゴチャして統率しにくいと思いがちだが、しっかり役割分担はしてある。
特攻のスレンダー、モンチュ、C・ローズ。防衛のイース、ミット、ダンスランサー。狙撃のライムに修理を務めるバッカス。そして全体をまとめる伝説のプレイヤー、ケンシンだ。

ダンスランサー「今回は隊長が不在のため、私が指示を出す。さて、対戦相手の獅子心だが、結成して一ヶ月も経たない部隊……」

モンチュ「副隊長殿。寄せ集めの新人部隊を儂らで蹂躙するのは、ちと可哀想でないかね?」

砂上に体育座りをしていた若草色の人型機体が、両手を広げて首をすくめる。
すると、真横から菱形のフロート機体がズイッと割り込んできた。
モンチュの頭部パーツに、鋭利なファンネルがぺちぺちと回転しながら当たる。

スレンダー「モンチュさん。どんな戦いにおいても油断するべからず。これは貴方と副隊長から教えて頂いたことだ。自分は本気で挑む」

C・ローズ「私も新人だけど、死なないように頑張ります。モンチュさん、油断は禁物ですよ」

バッカス「ハハハ、新人にも注意されてやんの」

モンチュ「ゆ、油断などしとらんわい! ランサー、早く作戦を言え」

ダンスランサー「うむ、良いだろう。我らが狙うのは、ただ一つ……」
17菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/30(土)17:34:07 ID:MRP
時を同じくして、第04小隊のほぼ反対側に獅子心のメンバーは集結していた。
小柄な銀色の剣士に、山の如く大きな漆黒の格闘家、まったく動く気配を見せない巫女、果ては下半身がサソリの薙刀使い。
それぞれ速度、防御、攻撃に重きを置いた機体で、葉桜には初期装備の自分だけが浮いているように思えた。

芋食いてぇ「部隊戦って、勝利条件は相手チームを全員倒すことですか?」

Gosh「貴様、対戦情報を見なかったのか? さすが、ゲームを始めたばかりの初心者は言うことが違うな」

サソリーマン「まぁまぁ、最初は誰もが初心者だったんスから。あー……ほとんどの部隊戦が敵チームの殲滅なんスけど、今回はどうやら違うみたいッスね」

QS「そうそう! 敵陣営にロケットみたいなコアが立ってるんだけど、それを皆でボッコボコに破壊し尽くす! だからキミにはプレイヤーでなく、あくまでコアを見据えてほしいんだ」

芋食いてぇ「コアを狙う……」

Quick Silverの操る銀色の機体は、目にも止まらぬ速さで芋食いてぇの前を行ったり来たり、蜂鳥のように忙しなく動き回った。
一見して装備は薄汚れたブレードのみだが、異常な移動速度ゆえに、四方八方から攻撃が繰り出されているかの如く見える。
半ば宇宙的な速度に対応できるのは、メタハーでも指で数える程度しかいないだろう。
この人が味方で良かった、と葉桜は心の中にてこっそり安堵した。

QS「さぁ、我らが軍師殿! その神眼をもって、勇猛なる獅子に策をお授けください!」

Quick Silverは本陣の奥、芋食いてぇの隣に鎮座する巫女型機体を指差した。
獅子心の副リーダー、ぐんし。
彼女は新スキル『Godmapper』を有する。
ぐんしが電子網を張り巡らすと、敵チームの戦力や位置を含めたフィールド全域のありとあらゆる情報が、3Dモデル化されてメンバーの画面に表示されるのだ。
それら豊富な情報から、ぐんしは持ち前の頭脳を活かしてメンバーに的確な指示を与える。
個々で行動しがちな獅子心が一つにまとまっているのは、彼女の指揮があってこそなのだ。

ぐんし「マップだったら、いくらでも見せてあげるわ。でも策はもう少し待って。あの死神部隊に挑むのよ。しかも戦力になるのは三人だけ! QSにGoshにそれとサソリーマン」

芋食いてぇ「え、あの、私は」

ぐんし「なに言ってるの? 初期装備なんて瞬殺よ。いくら腕が立っても、機体の性能が違い過ぎるわ。せいぜい死なないようにしなさい」

芋食いてぇ「……すみません」
18菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/07/30(土)17:39:33 ID:MRP
QSはエリスや死神と同じスピード型
彼女が閃姫だの死神だの栄光ある異名を持たないのには、とある理由が……
そしてぐんしの能力は、まんまバニー・ラベンダーです
本当にありがとうございました
19名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)19:18:20 ID:20O
>せいぜい死なないようにしなさい
あの芋が最初はこんな素っ気ない扱いされてたんかw
芋は最初から強かったわけじゃなかったのねなんか意外
ぐんしは強気なメガネッ子学級委員みたいだな。チーム全員彼女に頭上がらなそう
あとサソリーマンが何度見てもサラリーマンに見えるw
20名無しさん@おーぷん :2016/07/30(土)19:24:01 ID:20O
バニー・ラベンダーってまったりSSのほうのキャラか
なんかのアニメのキャラかと思ってググッちまったw
21菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/01(月)00:27:48 ID:zVQ
ふと、画面中央にカウントダウンを知らせる数字が表れた。
あと10秒ほどで、第04部隊との試合が幕を開ける。
このわずかな間に、ぐんしは獅子心の基本陣形を部隊掲示板に書きこんだ。
先頭を突破力のあるGoshが務め、その背後にQuick Silverとサソリーマンを配置する。
第04部隊は確かに猛者揃いだが、三人で一気に攻め立てられれば撤退せざるを得ないだろう。
加えて、ぐんしはこの三人をあくまで『おとり』として考えていた。
フィールドの全容を把握していた彼女の真の狙いは、別にあったのである。

ぐんし「いきなり新人に任せるのもアレだけど、私と雑草はここを動けないの。芋さん、よろしく頼んだわよ」

芋食いてぇ「よろしくって、何をですか?」

ぐんし「フィールドの外側を大きく回って、相手側の陣営に奇襲をしかけるのよ。そんなのも分からないの? 馬鹿なの? 雑草も言ってやりなさい」

小さな巫女は、砂の中に身を潜めている雑草を見下ろしながら言った。
おそらく、雑草というプレイヤーもぐんしと同じく固定型の機体なのだろう。
カウントダウンがゼロに切り替わる間際、黄緑色の文字がチャットログに流れた。

雑草「僕と軍師さんのことは気にしないで~。好きなように暴れてきなよ~」

芋食いてぇ「分かりましたっ。雑草さんも、ご武運を祈ります!」

雑草「あはは、言葉がまだ硬いね~」

戦闘開始を告げるけたたましいアラート音。
画面が真っ赤に染まり、漆黒の巨人が両腕を大きく振りながら疾走を開始した。
その背後をぴったりとついていくのは銀色の子猫に、薙刀を振りかざしたサソリ男。

Gosh「いくぞオラァ! しっかり俺様について来い!」

QS「ボクの速さについてこれるかな? フヒヒッ」

サソリーマン「ちょっとキャス……Quick Silverさん! ぐんしさんの命令を忘れたんッスか。三人で乗り切るんスよ」

奇妙な光景であるが、自分は戦場に立っているのだ。
証拠として、既に前方で激しくマシンガンを撃ちあう乾いた音がする。
芋食いてぇは言われた通りに正面でなく、すぐさま横道に逸れた。
ぐんしが送ってきた地図を見ると、まったく敵の機影が見当たらない。

芋食いてぇ「大丈夫、このまま行けば絶対に敵陣の背後をとれる。慎重に……慎重に行かなきゃ。ってあれ?」

彼女は突如、自分の機体に急接近する一つの機影を地図上に見出した。
光り輝く長槍を小脇に抱えた、すらりと細長い銀色の機体である。
22菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/01(月)00:32:53 ID:zVQ
>>19
誰だって最初から強いわけじゃない
あの沈黙にだって、今作の芋食いてぇみたいな下積み時代があったかもしれない
そして次回、最初の師弟対決が始まる
23菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/01(月)00:48:12 ID:zVQ
Quick Silverはマーベルでなく伝承の方から採用した
                ↑ここ重要
24菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/02(火)00:11:39 ID:waB
ダンスランサー「チュートリアルを終えたばかりの新人か。だが敵として戦場に立った以上、容赦はしない」

芋食いてぇ「やばッ……」

ダンスランサー「死神部隊の先鋒を務めるダンスランサー。外縁に出現した未確認物体を始末するため、ここに見参!」

ダンスランサーが操るサーチライトは、ぐんしと同じスキルを持っている。
フィールド全体に散らばった敵の位置を正確に俯瞰できるのだ。
部隊戦が始まった時、彼は誰よりも早く芋食いてぇの不可解な進路を見咎めていたのである。
そして、彼の強者たる所以は異常なまでのサーチ能力にあらず。
弾丸のごとき速さで繰り出された数発の突きを方天戟で防いだ時、芋食いてぇは実力の差をはっきり思い知らされた。

芋食いてぇ「機体が、跳ね飛ばされた!」

ダンスランサー「ほう、私の乱れ突きを防いだか」

通常の突きならば、上に払うか下にいなすかで対処可能だ。
しかし、ダンスランサーの穿撃は受け流すには強烈過ぎた。
スマートフォンが激しく振動し、機体の左腕が粉砕されたとワンワン泣きわめく。
芋食いてぇは両膝と左腕を丸めて地面に衝突時のダメージを和らげ、そのままブーストを全開に最大加速へと移行する。
逃げる芋と追いかけるダンスランサー。
加速装置の質が異なるので、二人の距離はぐんぐん縮まった。
巻きあがる砂塵の霧に、煌めく槍を構えた影が陽炎のようにゆらめく。

ダンスランサー「逃げるな。正々堂々と戦え。お前も鋼の戦士なら、矜持を持っているだろう」

芋食いてぇ「鋼の戦士? 矜持? そんなの知らない」

ダンスランサー「何だと?」

芋食いてぇ「ゲームを始めて一日も経たない初心者に、いきなり難しい単語を言われても分からないよ!」

ダンスランサー「時間の長短は関係ない。お前に鋼の戦士としての信念があるか否か、それを聞きたい」

芋食いてぇ「私は単に暇だからMETAL HEARTSを楽しみにきた。それだけ! それだけなんです!」

ダンスランサー「……お前も空っぽの人間か。ならば、すぐに戦場から消え去るといい」

槍の穂先が芋食いてぇのコアを貫き、胸板から飛び出した。
エネルギーを吸い取ったそれは、闘いの終焉を惜しむかのごとくわずかに震えていた。
25菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/03(水)00:44:52 ID:I7s
中央突破を図る『おとり』の三人に、ぐんしから情報が入った。
奇襲のために隠密行動をとっていた芋食いてぇが、真っ先にコアを貫かれたというのである。
彼らは凶報に動じる様子を見せず、マシンガンの弾を受けながら白い砂漠を走り続けた。
白と青の境界線に、迷彩柄の角ばった物体がポツンと姿を現した。
ぐんしが送ってきたデータに目をやると、『イース@自演乙』というプレイヤーらしい。
ライフルとミサイルランチャーなど実弾武器で戦う、Goshと同じ耐久型のロボットだ。

Gosh「副リーダー、死神部隊の先鋒が見えてきたようだが。このまま突撃ということでいいんだな?」

ぐんし「Quick Silverに左から周りこむよう伝えて。向かって右にダンスランサーがいるわ。芋が討たれたのも奴が原因よ」

Gosh「左? 腕利きのスナイパーがいるようだが、それでも行かせるのか?」

ぐんし「彼女のスピードについていける者は現在、死神部隊には存在しない。中央を引っ掻き乱してもらおうと思ってたけど、プランBに変更よ」

Gosh「了解だ。Quick Silver! 貴様は左から大きく回って敵の本陣に剣を叩き込め。我らが軍師殿がそうおっしゃっている」

QS「えー? ボクはスレンダーと戦いたかったのにー。まぁいいや、あの子の判断なら断れないよ。サソリーマン、Goshの援護をよろしくね」

サソリーマン「アイアイサー!」

Gosh「ふざけるなよ、一人だけで十分だ。サソリはそこで俺様の雄姿を眺めていろ」

そうチャットに言い残すと彼は右足、左足と交互に小さな跳躍を繰り返し、最後に両足で架空の大空へと舞った。
握りしめた拳が駆動音と共に蒼白い光に包まれ、後ろに引いた右腕から蒸気が噴き出す。
次の瞬間、衝撃波をまとった漆黒のブローがイースの顔パーツを撃ち抜いた。

蒸気機関を味方につけた男。

Goshが搭乗する機体の両腕は、シリンダとピストン両方の役割を果たしている。
拳に内蔵した装置が熱を発すると、水蒸気の圧力が腕を後ろへと押し上げる。
敵の弱点を見定めたところで拳の燃焼を停止、大気の圧力に任せて勢いよく殴りつけるのだ。
ソーシャルゲームの域を逸脱したGoshの技は絶大な力を誇り、普通の装甲なら一撃で破壊できる。
しかし、激戦をくぐり抜けてきた死神部隊のエースは、さすがに抜け目が無かった。
顔へ打撃が届く寸前、腕についたパイルバンカーでカウンターを成功させていたのだ。

右腕撃破! 使用できません!

Gosh「バカな……!」

イース「おい豆、そこのコーヒー豆。どかねぇとロボットごと磨り潰すぞ」

だがGoshも負けていない。
彼は左腕のピストンを開放し、至近距離からイースのコアに向けてスチームブローを放った。
26菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/03(水)00:57:54 ID:I7s
メタハーが連載されていた当時、イースのビジュアルはゲネルセルタスのような感じだと思ってた
迷彩柄の直方体を中心に、四つの接合部が角から生えて、そのまま巨大な盾爪につながるみたいな
でも本編とかキャラ設定を見返すうちに、二足歩行の人型機体であることに気付いた
27菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/03(水)01:06:13 ID:I7s
スピンオフは、世界観やキャラが用意されているから書きやすい
一から始めるとなると、もやっとした人物像を磨いてクリアにしていかなければならない
クッソ大変だけど、やるしかないのが現実
まったりSSはトハラ編が思ったより長くなりそうで焦ってる
このスピンオフもシモンが続編を始める前に終わらせる予定だけど、ハルナマみたいにボンボン新しいキャラを追加して、風呂敷広げまくって、収拾つかなくなったらヤバい
できるだけ原作に沿って、時間軸も考慮しながら、暴走しない程度に頑張ります
28菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/04(木)12:36:37 ID:8G2
今読み返したらGoshも副リーダーを名乗ってた
ここはぐんしが副リーダーってことで脳内補完をお願いします
申し訳ございませんm(_ _)m
29菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)01:40:07 ID:1TH

左腕撃破! 使用できません!

画面の中央に表示された赤い文字。
だがそれを突き付けられたのは、攻撃をしかけたGoshでも防御したイースでもなかった。
衝撃で激しく回転しながら、チェーンガンの弾を周囲へまき散らすフロート機体。
イースの背後で援護射撃を行っていたスレンダーが、彼のスチームブローを喰らったのだ。
死角からの攻撃にイースは回避できないことを察知したのか、代わりに両手を上下に開いて『受け流した』のである。
結果、スレンダーの左腕を撃破してしまったが、判断としては間違っていない。

スレンダー「やれやれ、モンチュさんに油断するなと忠告しておいてこのザマか。つくづく自分が嫌になる」

サソリーマン「獅子心のサソリーマンッス。オイラと尋常に勝負するッス!」

スレンダー「意味の分からんキャラを捨てるなら、考えてやってもいい」

横移動するサソリ男にファンネルの雨を浴びせつつ、フロート特有の氷床を滑るような動きで距離を取る。
背中の長距離砲をイースと殴り合いを始めたGoshに向け、外さないように照準を合わせる。
その場に止まると薙刀が襲ってくるので、旋回しながら砲撃せねばならない。
ガァン、ガァンと砲口が火を吹いた。
砕け散るGoshの頭部、クリーンヒットという言葉がふさわしい。
同時にイースのローキックが敵機体の左脚を完全に破壊し、機能不全へと追いやった。

ぐんし「サソリ、何してるの。このままだと、あなた一人で死神部隊を相手することになるわよ」

サソリーマン「行こうとしてるんスけど、ファンネルの攻撃が激しくて。薙刀で払うのでいっぱいいっぱいッスよ!」

ぐんし「ああ、だめだわ。Goshがやられてしまうわ!」

片膝をついたGoshに、四方八方からミサイルとマシンガンの集中砲火が浴びせられる。
着実に削られていくダメージカウンター。
ファンネルを全て撃墜させたサソリーマンは、八本の脚をワシャワシャ動かしてスレンダーに迫った。
敵は長距離砲とマシンガンの連射で躍起になり、こちらに気が付いていないようだ。

サソリーマン「その首、もらった!」

振り下ろされた薙刀は、途中で何者かに弾かれ空を斬った。
すぐさま刃を翻し、下から斬り上げるも、再び弾かれてしまう。
後退した彼の画面に映ったものは、一本の槍を掲げて仁王立ちする修羅であった。

サソリーマン「なっ……」

狼狽えるサソリーマンに、投げられた槍が深々と突き刺さる。
装甲だけでなく、コアまでも貫いていた。

ダンスランサー「これで二人目か。スレンダー、イース、残りを手早く仕留めるぞ」

スレンダー「助かったよ、銀狼フェンリル」
30菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)22:14:25 ID:CoD
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( ・∀・)<頑張って今日も続けるぞー
 ( 建前 )  \_______________
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__(__)_)______________
 ( _)_)
 | | |
 ( 本音 )  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ( 。A。)<うわ、俺しかいない予感……やべぇ
  ∨ ̄∨   \_______________
31菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)22:15:53 ID:CoD
忽然、Goshの巨躯が画面上から消え失せた。
最後の力を振りしぼり跳躍したのかと、上空へ目を向けるも姿は見当たらない。
スレンダー、イース、ダンスランサー。
英雄達はそれぞれ背中を預け、敵がどこに跳んだかあるいは潜ったか、レーダーを注視した。

スレンダー「見つけた」

イース「どこにいる?」

スレンダー「ずっと遠くまで逃げてる。自陣に帰って修理してもらう魂胆だな。追うぞ」

ダンスランサー「待て。様子がおかしい。奴はまだ何かを隠しているやもしれん」

イース「かまうもんか、いつも冷静なスレンダーが珍しく攻めると言ってるんだぜ」

老兵の制止を振り切って、イースとスレンダーはブースターを全開にした。
蒼白い二つの炎が熱砂をさらに焼き焦がしながら、黒い点めがけて飛んでゆく。
ダンスランサーはあえて追わず、レーダーの範囲をフィールド全体に広げた。

ダンスランサー「あのまま終わるとは思えぬ」

彼は分かっていたのだ、Goshがまだ奥の手を隠していることを。
重量級の機体は速度を犠牲にしているかわりに、絶大な攻守と必殺技を兼ね備えている。
初めてベルフェゴールというプレイヤーと戦った時、彼はその事実を知った。
力自慢だけが重量級の特徴ではない、負けが見えれば特殊な技も弄するのだ。

ダンスランサー「感情に身を任せるな。敵の動きを読め、スレンダー。勝ちにこだわっては生き残れんぞ」
32菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)22:16:11 ID:CoD
悪い予想は的中した。
あたふた逃げていたGoshが急にきびすを返し、胸部を開いたのだ。
複雑に入り組んだ蒸気ポンプと、折りたたまれた巨大な砲身が露わとなる。
同時に、薔薇色に波打つコアも剥き出しになってしまった。

スレンダー「コアが見えたぞ! 撃ち込め、イース! 今がチャンスだ」

イース「おうよ、分かっちょるって。そう急かすな急かすな」

Gosh「よくも貴様ら好き勝手やってくれたな。最後のプレゼント交換と行こうじゃねぇか」

降り注ぐミサイルの雨を、避けようともせずひたすら歩く。
当然、薄くなった装甲が悲鳴をあげて弾け飛ぶ。

スレンダー「脚を潰せ。動きを止めて一気に畳みかける」

イース「了解」

ミサイルの放物線が徐々に低くなり、Goshの脚部へ一点集中した。

右脚撃破! 使用できません!

左脚撃破! 使用できません!

Gosh「ド派手な贈り物をありがとうよ。さて、俺からもお返しといくぜ」

Gosh「喰らえ、ザリンスキー砲!」
33菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)22:30:13 ID:CoD
あ、てかもう左脚撃破されていた
もうメチャクチャだな、読み返してきます
本当に申し訳ない(-_-;)
34名無しさん@おーぷん :2016/08/05(金)22:55:24 ID:2YW
>>30
いや読んでるよ。ただ…もうすこしコンスタントに更新してもらえるとありがたいかな。楽しみにしてるだけに
まあ反応欲しいならやっぱりVIPでやったほうがあるんじゃないかなあ
ここは人がいなさすぎるし正直菩薩もよくモチベ保てるなと感心してるくらい
35菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/05(金)23:16:53 ID:tPT
>>34
VIPはもうあの頃とは別物だから……
正直METAL HEARTSやハルシャ=ナーマを覚えている人がいるとは思えない
それにこれはあくまでスピンオフなので、本編に先行してVIP帰還を果たすわけには(やるならハルシャ=ナーマの二部くらいか)
更新速度に関しては善処しますm(__)m

でもありがとう
一人でも見ていてくれる人がいるなら、書き続けます
いや、いなくても書くけど
ちょっと弱音が漏れてしまったw
36名無しさん@おーぷん :2016/08/05(金)23:59:59 ID:2YW
>>35
まああまり無理しない程度に更新おなしゃす
弱音漏れちゃったかーw やっぱりせっかく一生懸命書いても反応ないのはある意味キツいもんな
37菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/06(土)17:59:50 ID:mEt
今日と明日、お休みしますm(__)m
38菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/08(月)00:22:01 ID:RIf
両脚と左腕を破壊されたGoshは、ダメージの蓄積した右腕のみで身体と砲身を支えている。
ここに一発でもミサイルを撃ち込まれようものなら、ザリンスキー砲の軌道は横に逸れ、彼の必殺技も封じられていたであろう。
しかし、イースとスレンダーは必殺技を警戒したのか、攻撃を一旦やめて様子を窺うばかり。
蒸気ポンプが圧縮した空気を、胸から突き出した長いパイプに送りこむ。
右手の裏から杭が突き出し、地面と自分を繋ぎとめる。

Gosh「標的を確認、発射準備に入る」

圧力ゲージがMAXまで上昇した時、Goshは遂に残った全てのエネルギーを砲弾に籠めて放出した。
凄まじい衝撃波で砂の地面に突き刺した杭が離れ、巻き上げられた砂は仮想太陽の光を一瞬だけ遮った。
遠くで身構えていた二人にも、その光景はもちろん映る。

イース「なんだありゃ。爆風で砂がめっちゃ吹っ飛んでんなぁ」

スレンダー「発射音が聞こえなかった。ミサイルがどこから来るか注意しろ」

イース「……」

スレンダー「……」

イース「不発か。さぁて、あのデカブツに引導を渡してやろうや」

スレンダー「まだだ。不用意に近寄ると痛い目に遭う。重量級の必殺技は大抵、そんな姑息な技ばっかりだからな」

イース「おいおい、さっきまで見せていた攻めの姿勢はどこいったよ。俺は一人でもコアを頂きにいくぜ」

鈍色に光るミサイルランチャーを担いで、白い砂丘に足跡をつけていく迷彩柄の巨人。
彼より一回り小柄なスレンダーは、宙に浮きながらジッと見守っていたが、つと周りに漂わせている防御用のファンネルを飛ばした。

スレンダー「イース! 避けろ、すでに敵のミサイルは足元まで迫っているぞ!」

イース「あ?」
39菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/08(月)00:43:22 ID:RIf
目下の砂が地響きを立てながら爆発し、尾羽のついたミサイルがイースめがけて突っ込んできた。

イース「まさか、不発に終わったんじゃないのか!?」

スレンダー「やはりザリンスキー砲だったか! 無音でターゲットに近寄るなど狡猾な!」 

防御用のファンネルが迎え撃つも、堪らずガラスの破片みたいに飛散してしまう。
イースは、咄嗟に両腕を交差させた。

スレンダー「ばかッ! 防御じゃない、回避しろッ!」

いくらイースの装甲が厚くても、まともに喰らえばコア破壊は免れない。
横合いから、体当たりで彼を突き飛ばすスレンダー。
息もつかせずミサイルの尖った先端がスレンダーのコアを貫き、機体ごと爆発した。
長距離砲の残骸が空中を車輪のように回転して、少し離れた砂上に落ちる。
爆風のあとには、塵一つなかった。
彼は、自らを犠牲にしてイースをかばったのだ。

イース「野郎……よくもスレンダーを!」

イースは動かなくなったGoshのコアを掴み、蒸気ポンプごと外へ引きずり出した。
燃え盛る小さな太陽を見つめ、ひと思いに握り潰す。
自分の判断ミスで仲間を撤退させてしまった後悔と、腹の底から湧きあがるGoshへの怒り。

イース「戦友の仇を討っても気分が晴れねぇ。次は、個人戦で白黒はっきりつけせようぜ。Goshとやら」

そう全体の掲示板に書き残すと、彼はブーストを点火してダンスランサーの元へ去っていった。
なにがともあれ。
Goshの消滅によって、獅子心に残された攻撃要員はQuick Silverのみとなったのである。
40菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/08(月)00:53:45 ID:RIf
サソリがちょい瞬殺過ぎたか
仕方ないね、ランサー相手だとね
41菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/08(月)01:22:00 ID:oSY
本編の時からずっと思ってたけど
メタハーの登場人物て、チャットを打つ速度ヤバくね
指何本あるんだよってレベル
42名無しさん@おーぷん :2016/08/08(月)09:36:42 ID:0cv
音声入力じゃね?
43菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)00:15:57 ID:LQS
蒼太郎「あーあ、負けちった」

サソリーマンこと秋園蒼太郎は残念そうに呻きながら、丸いテーブルの上にスマートフォンをそっと置いた。
自分の機体は数十万円も課金して手に入れたもの。
攻撃力、防御力、機動力、全てにおいて最高ランクの装備より一歩遅れを取るけれど、上位と称するには申し分ない。
第4小隊との戦いでも通用する性能だったはずだ。

それがあっさりと、一撃で抜かれてしまった。
 
スレンダーのファンネルで身動きが制限されていたこともあるが、それ以上に立ち回りや状況把握の差が出たといえるだろう。
自分を討ったプレイヤー。
光る長槍を携えた、騎士風の機体。
確か名前はダンスランサーといったか。
最後に、ダンスランサーは掲示板にこう書きこんでいた。

ダンスランサー「パーツの性能を自分の力と勘違いするな」
 
なんだ、そりゃ。
蒼太郎は眉を顰める。
俺に教訓でも垂れるつもりか。
だいたい、お前だって規格外のレーダー能力に頼っているじゃないか。
あれが無ければ、芋食いてぇも敵の目を潜って敵陣の基幹部を破壊していたかもしれない。
METAL HEARTSがどこまで進化しようと、所詮ゲームの範疇を出ることはない。
金をいくら運営に貢いだか、要はパーツの性能こそが全てなのである。
その事実を否定する者は、ゲームに甘美な理想を持ちこむ愚かな夢追い人だ。

キャスリーン「不満そうね。でも、秋園さんは負けた。敗者に口を開く権利があると思う? あなたがダンスランサー氏の持論にケチをつけることはできない。文句は勝ってから言いなさい」
44菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)00:19:16 ID:LQS
目の前でキャスリーンが、雪のように白い額から真珠のごとく丸い汗を飛ばし、スマホの画面をタップしている。
いつもこうだ。
自身のチームが劣勢になると、ぐんしよろしく辛辣な台詞を吐くようになるのである。
日本語だけでなく、日本人特有のオブラートに包んだ言い回しも覚えてほしいものだ。

蒼太郎「……随分と心を抉る指摘してくるじゃない。ま、キャスリーンの言う通りだよ。ゲームでは勝者こそが法律さ」

キャスリーン「他人に物を言える身分になりたかったら勝ちなさい。下から叫んでも、それは負け犬の遠吠えにすぎない」

蒼太郎「……そうだね。さてと。もう撤退したことだし、着替えなきゃな。パジャマのままで大学に行ったら、みんなの笑いものだ」

キャスリーン「マテクダサイ。ゲーム、モウスグ、オワリマス。ソレマデ、マテクダサイ。アキソノサン」

蒼太郎「キャスリーン、無理に日本語を話そうとしなくても良いよ。基本的な英文なら理解できるし」

ぽんぽん、と蒼太郎は彼女の頭を優しく叩いた。
熟れた林檎みたいに顔を赤らめるキャスリーン。

キャスリーン「やめて、手元が狂っちゃう」

近くの窓より見える庭では、昨夜降った雨露が芝生の上で日光を反射してキラキラと輝き、まるで天から沢山の宝石がこぼれ落ちてきたかのようであった。
45菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)00:58:57 ID:LQS
とりあえずキャラ設定も投下
速さ、力、頭脳、全てのエキスパートが存在
このチームに足りないのは統率と経験

【HN】Quick Silver
【性別】女性
【年齢】27歳
【本名】Kathleen White(キャスリーン・ホワイト)
【アバターの特徴】
獅子心のリーダー。
銀髪の猫娘。『I love Japan』と書かれたワンピースを着ている
飄々とした性格で、他人をからかうのが好き

【現実関連】
日本語学校で教師をしている女性
長いカールのかかったブロンドと青い瞳が特徴的
普段は優しい性格だが、ゲームで劣勢になると辛辣なことを吐く
留学生の秋園蒼太郎に恋心を抱いている
日本語の読み書きはマスターしているが、喋りとなるとあまり上手とは言えない

機体名【Aliencat】
小柄な銀色の機体
頭部パーツに猫耳がついている
装備はブレードのみ(敵の装備を盗むスキルつき)
最高ランクのブースターを使っており、恐ろしい機動力を誇る(旧世代最高)
水銀で全身を包み自分の装甲を厚くするスキルも有しており、余程のことがなければ一撃で倒れることはない
46菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)01:05:56 ID:LQS
【HN】Gosh
【性別】男性
【年齢】45歳
【本名】ジャンボ
【アバターの特徴】
大柄な黒人
コーヒー豆と言われると怒る
尊大で自信家だが、ぐんしの命令には従う

【現実関連】
ケニアのナイロビにて、観光業に勤しむマサイ族の男性
たまに集落へ行って、観光客にマサイ族の文化を伝える
子供が男女合わせて五人もいる

機体名【SteamKnight】
山のような漆黒の機体
機動力は低いが、そのぶん破壊力と防御力が高い(イースとスレンダーの砲撃を耐え切るほど)
両腕両脚が蒸気機関の役割を果たしており、その力を使って敵を殲滅する
窮地に陥ると胸部に隠された大砲を解放、蒸気ポンプから空気を送りこんで砲撃する
この時、音は全く聞こえず、敵はGoshが砲撃したのか分からぬまま吹き飛ばされる
47菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)01:18:09 ID:LQS
【HN】サソリーマン
【性別】男性
【年齢】20歳
【本名】秋園蒼太郎
【アバターの特徴】
中華風の鎧で全身を包んだ黒髪の男性
『~ッス』と奇妙な語尾をつけて話す
性格は純真そのもの、明るいムードメーカー

【現実関連】
秋園楓の兄
家族の阻止を振り切って一人、イギリスに留学した
そこでキャスリーンに出会い、共に日本へ行こうと約束する仲にまで発展する
日常会話程度の英語なら理解でき、話すことも可能
現実主義者であり、いくら課金したかで全てが決まると考えている

機体名【アルバ】
上半身が人型、下半身がサソリの奇怪な機体
巨大な薙刀で、一気に広範囲を刈り取る
課金限定の装備なので、攻守速どれも水準以上の性能
ただ、脚が八本もあるので操作が非常に難しい(小回りが利かない)
48菩薩◆XuHlfjDjx0ab :2016/08/11(木)01:18:34 ID:LQS
今日はここまで
続きのキャラ紹介はまた頃合いを見て
49冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2016/09/11(日)18:41:17 ID:N5p
なんか本編の第二部が始まってしまった
50冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2016/09/11(日)18:41:51 ID:N5p
ってsageくらっとるやないかーい
51冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2016/09/11(日)18:42:23 ID:N5p
まぁいいや
進めるか
シモン読んでるみたいだし( 一一)
52冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2016/09/11(日)18:43:24 ID:N5p
白銀の砂畑を一筋の閃光が駆け抜けた。
超音速の衝撃波によって、砂が放射状に巻き上がる。
第04小隊の最古参、モンチュはこちらへ接近する閃光の正体を一目で見抜いた。

モンチュ「1時の方角から敵機接近。儂はお前さんのこと、よ~く知っとるぞ。神速のニャン公」

モンチュはマシンガンを構えた。
逃がすつもりはない。
このマシンガンはモンチュが大金をはたいて仕入れたレアアイテムで、ルーキー時代からずっと使ってきた。
もし被弾すれば、弾丸が内部で大規模な爆発を起こし、標的を木っ端微塵に粉砕する。
たとえ標的に当たらずとも、周囲に爆発を起こさせるだけで十分にダメージを負わせることができる。
伝説のプレイヤーであるケンシンも、過去にモンチュのマシンガンで撤退寸前まで追い詰められている。

モンチュ「Quick Silverは確かに速い。だが、儂の経験によれば奴は武器を一切持っていない。己の拳だけで敵を打ち倒そうという近接型だ」

つまり、猫の肉球が届く前にマシンガンで相手をコアごと蜂の巣にすれば、万事解決というわけなのである。
考えている間に、銀色の猫は目と鼻の先まで来ていた。

Quick Silver「うひひ、モンチュのおっさん久しぶり~! 腰痛の方はどうっすか? 治ったっすか?」

モンチュ「小娘が……。愚弄しおって!」

マシンガンの引き金に指をかける。
衝撃。
視界が揺れて、真っ赤に染まる。
吹き飛ぶ両手。
打ち砕かれた脚部。

コア破壊確認! 撤退します!

何が起こったのかは分からないが、モンチュは自分が瞬殺されたことを知った。

モンチュ「マシンガンの真価を見せずして、撤退か……。しまった、もしや彼奴!」

モンチュは急いで自分の格納庫に飛び、マシンガンの有無を確かめた。

モンチュ「無い! どこにも無いぞ! 儂のマシンガンを盗みよったな、あの泥棒猫め!」

Quick Silver「このマシンガン、ボクが頂いてくよ。モンチュのおっさんが扱うには少し難しそうだからねぇ」

Quick Silverは稀代の俊足プレイヤーとして、かなり多くのプレイヤーの注目を集めていた。
しかし、その実情は英雄とはほど遠く、誰もが憎む大盗賊だったのである。
彼女と対戦したチームで、武器を盗まれなかったプレイヤーは指で数える程度しかいない。

Quick Silver「勝てばいいんだよ、勝てば。勝者は神、敗者は匹夫。さぁて、どんどん潰すとしますか!」
53冒頓単于◆XuHlfjDjx0ab :2016/09/11(日)18:47:21 ID:N5p
そう設定が変わったんだ
クイックシルバーは素手です
拳で相手をボコボコにするか、相手の武器を奪って攻撃する機体
そのためには武器を奪える範囲まで接近せねばならないが

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メタハーのスピンオフ書いてみた
CRITEO