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源氏さんの災難

1名無しさん@おーぷん:2016/05/14(土)01:31:55 ID:4oH()
時刻は17時、校舎の影が長く伸びる。
ホームルームが終わって30分もしないうちに教室は空になった。 
夕陽が差し込む教室の美しい光景に見とれていた由実の意識は、
教室の戸を引く音で現実に引き戻された。
由実に緊張が走る。
なんとしても今日のこの場を切り抜けなければならない。

やってきた中年の男が由実と机を挟んで向い合せに座る。
玉屋五平先生、文芸部の顧問をやっている方だ。
「源氏くん、遅くまで残ってもらって悪いね。・・・それで・・・」
「先生っ!!」
突如声を上げた由実に驚く玉屋。
間髪入れずに由実が続ける
「あと1日待ってください!お願いします!」
玉屋は苦笑しながらがっかりしたようにつぶやいた。
「そうか、見つからないなぁ、新入部員・・・。」
文芸部員が由実一人になって一年、人数が増えることはなく、
生徒会規約上、文芸部の存在価値はなくなっていた。
それを無理に引き延ばしてきた由実だったが、玉屋の
悩んだ顔から、それが限界に近いことを察した。
「筑辺ですか?」
玉屋がうなずく。
「僕もお願いしてるんだが、もう無理そうなんだよ。
でも、あと一日なら伸ばせると思う。」
「ありがとうございます!!」
由実に少し頷いて、玉屋は教室を出て行った。
「はぁ~、どうしよう。」
由実はため息をついた。
生徒会もいよいよ動き出しそうである。ほんとうに
明日までに部員を捕まえなければならない。
由実は悲壮な決意を新たにした。

つづく 
更新遅くなります。

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