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【読心】 (小説)

1名無しさん@おーぷん:2015/07/17(金)00:25:20 ID:EtH()
別所で書いていたやつをこの機会に貼っていくお
今別作品にかかりっきりだし、いつ完結させられるかわからないけど
38名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:50:09 ID:EtH()
 小学校に上がる前以来ですからもう5年程振りでしょうか――私は再び他人に――しかも家族ですらない相手に――額を付けることへの緊張と警戒に身を固くしながら
――それでもその間机からカードを落とさないように気を付けて、外面的には一生懸命平静を装いながらタロットを両手でかき混ぜました――友人に額を付け合わせました。
 ――内心恐る恐る額を付けたのですが、意外や、入ってきた思考、意識は私にとって違和感のある、驚く感覚の強いものではありませんでした。
初めに、私が額を付けた瞬間、相手のびくっとした動きと共に、突発的な驚きの感情
(というか反応の感情というか。極めて短い瞬間のものでした)がすごい勢いで駆け抜けていった後、『何してるんだこいつ』『本当に当たるのか』といった思考の言葉――独白――がこれもまた額を通して素早く私の頭に入り込んできました。
私は、これ――額を付け合わせる行為――もタロット占いの一環であるかのように平静を装って、
先に言った通り、「念を送り続けてください」と言って相手の驚きの感情・反応と、(額を離す)動きを抑えると、こぼさないように慎重にタロットをかき混ぜながら、本来の目的通りの思考を読み取ることに集中しました。
39名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:51:05 ID:EtH()
 ――さっき言った通り、実に5年ぶり、しかも家族以外の者と初めて額を合わせるにも関わらず、私にとって、友人の額を通して入ってくる思考、感情は違和感の強いものではない
――初めに額を付けた時驚きの感情と共に入って来た意識の雰囲気というか色合いというかは、――ベスは別として――むしろ両親よりしっくりくるものでした。
警戒して額を付けた私にはかえって拍子抜けでしたが、思えば、同年代の同性という極めて近い立場はこれが初めてですし、
何といっても高学年といえるかいえないかくらいの(9~10歳の)小学生男子の考えることなんて単純で皆同じようなものですからな。
遊ぶことと体動かすこと(まあこれも遊びの中ですることが多いですが)――時々極端に内向的な子がいるにしても大体こんなものですわ。この年齢では恋愛にもさほど興味を示しませんからな。
――こう、カッと乾いた熱性の風が来る感じで――いうなればそう――サバンナの風と空気とでもいいますかな――、
遊びと体を動かすことが興味のほとんどを占めており、
友達関係――現に今額を付け合わせている私と彼の友情関係――も大部分そのことでつながっているわけで、私に対する親愛というか、友情の念もその乾いた熱い空気の中に自然に紛れ込んでおり、かえってわかりやすかったですわ。
加えて彼は、さっき言った少年サッカー団にも参加しているスポーツ少年で、なおのことそういう傾向が強かったですな。
40名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:51:29 ID:EtH()
――あと、さほど違和感を感じなかった理由に、先ほど言った体育後や、朝方のピリピリ飛んでくる思考をしばしば受けていたことにより、
同じ生徒、友達同士の立場として、今回入って来た思考や意識の色合いにあらかじめ慣らされていたのもあるでしょうな。
41名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:51:53 ID:EtH()
 そのように、5年振りに他人に額を付けて入って来た初めの思考、意識の印象は意外にもすんなり受け入れられるものでしたものでしたが――
さて、肝心のサッカーのことに関しては、当然私には思考や意識を読むことは出来ても、未来を予知することは出来ないわけですから、そこらへんは方便として利用したタロットの占いを素直に読んで、適当にごまかすしかないと考えていました。
しかし、せっかくですから、ある程度相手からサッカーに関する思考を読み取ってみようという思いもまたありました。
さすがに、サッカーの試合について占うと言ったのに、それについて――たとえろくに出来ることは無いにせよ――何もしないのは気が引けましたからな――私の中のちょっとした誠実な面といえましょうか。
――そうすることで、占うと言った自分の内心の折り合いを付けるとともに、ひょっとしたら、そうやって読み取った内容が占いや判断の助けになるかもしれないという思いもありました。
42名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:53:16 ID:EtH()
 ――そうやって、サッカーに関する思考を読み取ろうとしたのですが――私が相手の驚きの気持ちを抑えるために「念を送り続けてください」と言うと、
一呼吸スース―風通しのいい薄い‘流れ’が来た直後、一気にブワッと大量のサッカーに対する意識、思考が額から流れ込んできました。
私は仰天したんですが、相手にしてみれば、素直にサッカーのことを考えたんですな。おまけに‘念を送れ’と言ったわけですから、
相手に私のようなテレパシー能力の認識がないとはいえ、こうなるのは当たり前だったわけで――まあ、素直に従ってくれるいい友人で、‘占い’相手だったということですな。
――それはもう、すごい意識の量で、サッカーボールが体に当たった感覚や、ボールを追ってグラウンドを走っている時の息の切らし方にグラウンドの土埃の臭い
(当時はサッカーブームでもないですからな。芝生でなく土のグラウンドを借りての練習や試合のようでした)、
周りのプレーヤーの掛け声、うまくシュートがゴールに入った時の快感まで――触覚、視覚、嗅覚、聴覚、運動感覚に
サッカーにまつわる感情の動きまでいちどきに大量に入ってき――一番厄介だったのは、運動感覚で、サッカープレイしている時の体を動かしている意識の再現でしたな。
私も体育の授業や、休み時間、放課後にその友人も合わせて大勢でよくサッカーで遊びましたが、やはり、普段からかけ離れて上手い彼のプレイを意識の中とはいえ再現されると、
彼ほど深くサッカーに入り込んでおらず不慣れな上、私にはついていけないプレイ――体の動き――意識の流入に、私の脚や腰が思わずむずむずと動きそうになるぐらいでした。
――これはある意味、小学校に上がる前に父親の額から読み取った仕事の意識――情報――が入って来た時の戸惑いと似ており、
友人の方は趣味とはいえ、それだけ一生懸命だったんでしょうな。普段は他愛もなく遊んでいるだけでしたが、そういう面をこのことで感じ、ちょっと感心した記憶がありますわ。
43名無しさん@おーぷん :2015/07/17(金)19:54:32 ID:EtH()
半年前に書いたのがここまで
その後PCぶっ壊れて、最近までネットから離れ、今は天使と妖精を書いているのだ・・・
http://ncode.syosetu.com/n4910ct/
44シモン◆qECGVNv88M :2015/07/18(土)20:52:59 ID:Bt6
純文学ですね(^_^)
さて、ここからどうなる?
45名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)22:30:10 ID:w8r()
>>44
完成させるにしてもまだまだでせう…
純文学というほど大したものでもないけど

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