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1名無しさん@おーぷん:2016/12/05(月)15:16:49 ID:rvw()
まずかったら落としてもらっても
不定期に上げていきます
2悪魔の子◆R8bB4Ev2.A :2016/12/05(月)15:28:41 ID:rvw()
「明日香の様子がおかしいのよ」
 美奈がそう言ってきたのは、日曜の早朝、俺が食後のコーヒーを飲んでいたときだった。
「クラスが新しくなって、不安定になってるだけだろ? 気にすることはないさ」
「うん、そうよね。まだ小学校の、二年生なんだし」
 美奈はかすかに笑ってみせたが、それが本心からの笑いではないことくらい、おれには分かった。
 大学のサークルの先輩と後輩として3年、彼氏彼女として5年、結婚して7年もつきあっている。
 血を分けた肉親よりも俺は美奈のことを知っている。大げさな表現をすれば美奈自身より美奈のことを分かっているつもりだ。
 
3悪魔の子◆R8bB4Ev2.A :2016/12/05(月)15:47:13 ID:rvw()
 「何かあったのか?」
 静かにそう聞いてやる。美奈相手には絶対にそうしてやらなければならない。大声を出してはいけない。俺が動揺してもいけない。
 ここで俺が慌てたりすると、美奈はすぐにパニックになってしまう。そうなってしまうと一時間や二時間じゃおさまりがきかない。
 最終的には俺がなぐさめてやらなくちゃならなくなる。背中をさすって、頭を撫でてやって、子どもを優しくあやすように接してやらなくてはならない。
 時間もとられるし、何より疲れる。たまの休日くらいゆっくりとすごしたい。
 かといって、このまま放置しておくと、美奈はきっと今夜の夕飯を作らないだろう。美奈は頭に少しでももやもやが残っていると他のことが手に付かない、やっかいなたちだ。
 掃除もしないだろう。風呂の掃除も。洗濯も。そのしわ寄せを食うのは、結局俺だ。ここの対応を誤ってはいけない。
「話してみろよ」
 笑顔で言う。
「気になってるんだろ。おまえだけが抱え込むことはないさ。俺とおまえの娘なんだから」
 
4悪魔の子◆R8bB4Ev2.A :2016/12/05(月)15:54:52 ID:rvw()

「そうね……」
 重い沈黙があった。
 おいおい、朝からやめてくれよ。さらっと言ってくれればいいのに。飯が不味くなるだろ。
 もちろん、思っただけだ。口には出さない。朝から喧嘩はしたくない。
「話せよ」
 もう一度俺は言った。
「もちろんやっかいなことかもしれないさ。でも、さっきも言ったとおりおまえだけが抱え込む問題じゃない。おれも一緒に考える。
話せよ、な」
 肩をぽんぽんと二回たたく。それでようやく話す気になったらしい。小さく口を開いた。
5悪魔の子◆R8bB4Ev2.A :2016/12/05(月)16:03:08 ID:rvw()

「最近、部屋にこもりっきりなのよ」
 ため息まじりに美奈は言った。
「パソコンばっかりいじってるみたいで」
 つい吹き出してしまった。そしてこんな一言まで。
「なんだ、そんなことか」
 瞬間、やばい、と思った。だが、もう遅かった。
「そんなことか、ってなによ」
 美奈が詰め寄ってくる。テーブルの上の皿がカチャン、と高い音を立てる。
6悪魔の子◆R8bB4Ev2.A :2016/12/05(月)16:12:23 ID:rvw()

「いつもあなたはそうよね。家のことにはいつも無関心。どうせゴルフか、仕事のことしか考えてないんでしょ」
「なんでそう決めつける。俺だって仕事やゴルフのことばっかり考えてるわけじゃない」
「そうよね」
 美奈は皮肉っぽく言った。
「ちゃんと野球のことも考えてる」
「バカ……、そんな……」
「昨日勝ったらしいわね。巨人。首位になったんでしょ。おめでとう」
「そんなんじゃないって言ってんだろ!」
 俺の声が六畳のダイニングに響いた。俺の右手は無意識にテーブルを強くたたいていた。その振動がテーブルの脚にまで伝わって、消えた。

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